こんにちは。管理人です。
今回紹介する体験談は、軽自動車で雪の峠道を走行し事故を起こしてしまった話です。
それでは、体験談をどうぞ。
目次
【体験談】クレーム対応のため、軽自動車で雪の峠道を走行することになった
30代男性で、訪問業を営んでいます。
トラブルが発生したお客様宅への訪問・対応をしています。
事故内容はスリップ。
約1mの積雪への衝突です。
場所は長野県北部になります。
急ぎのクレーム対応にあせっていた私
当日、私は1本の県越えのクレーム対応に追われていました。
目的はお客様宅に訪問して機材を修理することでしたが、前日からの大雪で道は渋滞。
徒歩で歩いた方がマシという状況下なのに、訪問後に必要な工具等は車に積む量なので徒歩は無理です。
時刻はPM6時を回っていました。
本来であれば残り30~60分で到着する距離なのに、既に1時間を回っていました。
吹き荒れる雪の中で焦燥感が増していきますが、無情にも時間は刻々と過ぎていきます。
その時、悪魔が私に囁いたのでしょう。
あるルートが残っている事に気づいてしまいました。
峠越えコースです。
しかし、不安は大きいです。
まず、軽自動車なので滑りやすいこと。
スタッドレスタイヤにとはいえ多少マシ程度で、重量不足から来る不安定感は拭えません。
ちなみに雪国でノーマルタイヤの軽が走るのは、坂道にボーリング玉を転がすのと同じです。
これが整備されて平坦な道なら大丈夫ですが、起伏の激しい峠ならトリプルアクセルだって可能でしょう。
しかし、早く到着しなければという不安が私の判断を鈍らせます。
心の中では、「大丈夫!降雪が始まったのは前日。
路面凍結はまだ大丈夫」、「大丈夫!安全運転をすれば事故らない」、「それともこのままこの道を時速4km前後でダラダラ行くのかい?」と、私の心を揺さぶります。
峠の入り口は近く、悩む時間がもうない。
そんな運命の瞬間、私の右手はゆっくりとハンドルから手を離れ、左ウインカーを表示させました。
カチッ カチッ カチッ カチッ
そして車は峠コースへと向かって行きました。
時速10kmなのに、車の足をとられ…
峠コースへの道のりはスムーズで、それまでのダラダラ速度が嘘のように車が流れて行きます。
私の気持ちも穏やかになり、これなら30分で到着可能では?と気楽に考える始末。
しかし調子に乗ってはいけません。
視界に入る車は全て重量感たっぷりのワンボックスばかり。
豪雪中で片道1車線とはいえ、8人乗り以上向けの車種ばかりで、私の軽自動車だけがポツンと浮いていました。
これは用心が必要だな、と気を引き締めて峠へ入りました。
そんな峠入りですが、最初は思ったより普通の道だと感じたのも束の間、いろは坂のようなヘアピンカーブの連続地帯で変わってきます。
私の30m先を走行していた重量感たっぷりな、あのCMでお馴染みの50代のお父さんなら一度は購入を夢見ただろう車がドリフトをしたのです。
しかし、すぐにそれが間違いだと気付きました。
普通に滑ったのです。
つまり前方のカーブに路面凍結かアイスバーン状態の部分があると考え、私は慌ててストッピングブレーキからのカーブへ突入。
そして曲がりきる時に後輪にツルっとした感覚を覚えました。
速度は10km前後のはずなのにこれ。
思わず心の中で(しまったっ!)と舌打ちをします。
私は自分がやらかしたことに気づきました。
そもそも主要道路や産業道路と峠道ではコンディションが同じはずがなく、既に積雪が始まっていた場合、私が1日目の雪だと思っていた下に、前日以前に降雪した雪が踏み固められ凍結している可能性が充分にあったのです。
その証拠を示すように、道の端には雪が50cm程度は積もっています。
それは除雪車が積み上げた雪ではなく、自然に積もった雪。
しかも1日分ではありません。
雪道で怖いのは降雪中ではなく積雪中の降雪で、雪の部分と氷として固まった部分がティラミスのようになり滑りやすくて危険なのです。
後悔先に立たずとはよく言いますが、今回は本当に文字通りです。
もうすぐ峠を下り切るというときに、自分の車だけ横滑りをし…
そんな気持ちが功を奏したのか、そのまま十数分、事故もなく安全に進んで行きますが、一難去ってまた一難。
視界の悪化です。
降雪に加えて峠の夜道で明かりも少なく、目の前の車のバックライトとその車両が作る轍だけが目印に。
とはいえ、安全運転を心がける私は無難に進んで行きます。
そして行程の半分を通り過ぎ、次の難関の下り坂のカーブの連続も危なげなく、(うおっ!?今滑っただろ?危なっ危なっ)と多少ドキドキしながら進みました。
峠も終わりを向かえ、残りは緩やかな下り坂しかないというところで、周囲の車もそれを分かってるのか少しだけ速度アップしており、私もそれに合わせたのですが、右側に大きくカーブしたところでなぜか自分の車だけスーッと左に滑っていきました。
目の前の車両に追走してたのに、自分だけ大きく左側に膨れるような形でコースアウト。
しかもスケート場の上を滑るような感覚で。
これはアイスバーンで滑ってハンドルが効かなくなった状態です。
ハンドルを切るべきか否か、判断は一瞬でした。
スピンするリスクより、直進して雪への突入を選択。
幸い左側にはガードレールより高い雪壁が積もってるので、これに車の左側をぶつけるような形で行けば止まる、という映画的なノリをやってしまいました。
結果、車は止まりました。
幸いにもすぐにブレーキが効く状態に戻ったので、車の左側面が雪壁に寄り添うようにめり込む程度。
後は車をバックで出せば、と考えたところ、バックできません。
しかもハンドルも効きません。
車を雪から出すのに重労働。保険の必要性を痛感
車から降りて調べて見ると、前輪の左側周辺に雪が詰まっています。
しかも車両の内側にもガッチリと。
これをかき出す作業で10分。
終わってバックしようとしたら、タイヤが空転して前にも後ろにも進めない。
読み終わっていた雑誌を、タイヤの下にねじ込んで動かそうとしても無理。
完全に雪の凹みにハマったような状況でした。
四苦八苦してると、途中で通りすがった車が助けてくれてやっと脱出したのですが、脱出までに掛かった時間が約1時間。
車へのへこみ等のダメージは殆どないようなものだったので、金銭的な被害はなかったのですが、これに費やした時間や精神的肉体的疲労は尋常ではありません。
これがトラブル時に救援を頼める自動車保険に加入していたなら話も違ったのでしょうがそうでもなく。
車にある程度乗ってるなら、多少の保険は必要だと思いました。
そしてそれよりも大事なのが「急がば回れ」。
自分に被害がなく他人を巻き込まなかったのは、本当に不幸中の幸いでした。
今回の体験談は以上になります。
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