交通事故の体験談
こんにちは。管理人です。

今回紹介する体験談は、眠気に襲われ、停まっていた車に次々と追突してしまった体験談です。

それでは、体験談をどうぞ!

【体験談】味方になってくれなかった保険担当者。被害者の父親に救われた

37歳の男性で、職業は会社員として製造業に携わっております。
これは私が初めて体験した交通事故で、しかも自分が加害者側に立ったものです。初めてにしていろいろな教訓を得ることになった体験です。
状況から順にご説明いたします。

眠気に襲われ、停まっていた車に次々ぶつかった私

高校卒業前に自動車運転免許証を取得し、高校を卒業して就職後、自分でローンを組んで初めての自分の車を手に入れました。
免許取り立てで運転したかったので、夏の連休を利用して、住んでいた岐阜県から高速を使って兵庫県の実家に一人で遊びに行きました。
行楽シーズンのため、渋滞を嫌って夜間に高速を走り移動しました。
さすがに夜中だったので、渋滞もほとんどなくスムーズに移動できました。それでも車の量が多かったのを見て、「大正解」と少し天狗になっていたのかもしれません。

休みの間、実家で楽しい時間を過ごしました。2日後の夕方、帰宅しようと車を走らせました。行きでのスムーズな移動に味をしめ、帰りも夕方に移動し始めて夜間走行で帰ろうと考えていました。
しかし若気の至りで、遊ぶことにはエネルギーを割いても、それに対しての十分な休息を取る計画性はこの時ありませんでした。
実家付近の地元市街地で、2車線ある道幅は十分な道路でした。渋滞気味のスローな流れの中、ついウトウトしてしまった私の車は、走っていた右車線から少しずつ左へ寄っていってしまいました。
左車線は路上駐車の車が並んでいて、実質走行している車は右車線だけを走っている状態でした。
ボーっとなっていた私の目を覚ましたのは、鈍い衝撃とそれに伴う激しい音でした。左に寄っていった私の車は、左車線に止まっていた車3台の側面に擦りつける様に衝突し、停車しました。
この時初めて、睡眠不足の眠気は自分で抑えが効かないものだと痛感しました。

手持ちのお金を出せという運転手。動揺した私はつい渡してしまい…

最初は何が何だかわかりませんでしたが、何となくおぼろげながら車が左へ寄っていった景色が記憶にあったように思います。
車を降りて相手の車を方を見ると、車からはだれも出てくる様子がなかったので駆け寄っていくと、すぐ目の前の店から車の所有者らしき人が出てきました。
その後、3台のうち1台からも運転手が出てきました。
とりあえず警察に通報して現状確認を行いましたが、1台の運転手が現れませんでした。
お巡りさんが「駐車禁止の札貼っとくから、出頭してきたら連絡行くようにしとくわ」と違反の札を貼りましたが、この車からはその後連絡がなかったのは笑い話です。
事情聴取と現状確認を行い、後は示談で…ということで警察は撤収しました。

車に乗車していた運転手の方は、「首が痛いが、車は自走可能なので病院へ行く」と言ってその場を離れました。
もう一人の方は、その後の対応のために修理屋の連絡先を聞こうとしたら「まあええわ。とりあえず手持ちあるか?」と言ってきました。
当時新卒の自分はこの時点でかなり動揺して困惑していたら、「3万くらい持ってるか?」と聞かれ、一応持ってますと答えると、「ほんならそれでええわ、出し」と要求してきました。
自分が100%加害者であるという負い目もあり、流れのまま3万円を渡してしまいました。今にして思えばヤクザな対応です。
若くて無知な私は、これでその後も何にもないのかと思っていたら、ちゃんとかなりの額の修理代が保険屋に請求されていました。
本来、物損では示談の中で修理代以上の請求はありません。現在の私の知識から察するに、見積もりも随分と高額に見積もられていた感があります。
自分の過失とはいえ、うまく小遣い稼ぎをされた結果となってしまいました。
どんなに自分に過失があろうと、示談証に記載できないようなやり取りはしない事が鉄則だと思い知りました。
通常それでどんなに怒鳴られようが、必要以上の賠償金等は請求できない事を念頭に置くべきだと思いました。

交渉窓口となってくれた被害者の父親

後日談になりますが、病院にかかった運転手の方は父親が板金業を営んでおり、保険屋の代理店も兼ねているので、この父親が交渉窓口となりました。
現実としては、被害者が病院にかかった時点で治療費の賠償が伴うため、人身事故として処理するのが通常です。
しかし、相手の父親が保険屋さんということと、人情を持ち合わせた方だったのでしょう。
「君まだ若いし免亭なったら大変やろうし、人身扱いにせんでも治療費請求できる方法があるから自分の保険屋に聞いてみな」とアドバイスしてくれました。
当時自分は人身扱いにすると減点対象となり、免亭が確実となってしまう程度の知識は持っていたので、その恐怖感はありました。ですから、このアドバイスは自分にとってはとてもありがたい申し出でした。
早速、自分の保険代理店の担当者に掛け合ってみたところ「人身にするしか方法がないよ」と言い切られました。結局それ以上言い返す口を持っていなかった私は、それなら人身で進めてくださいと言ってしまいました。

後日、どういうわけか事故を起こした地元警察署の担当官から連絡がありました。
担当官「相手の人が怒って人身の届け出出してきたけど、ええんか?」
私「人身にせんでも治療費請求できるって言ってくれたんですけど、自分の保険屋に聞いたら人身にするしかないって言われたんで…」
担当官「なんか相手(私)の保険担当が、人身にしろの一点張りで全然話にならんって怒ってたぞ。こっちができるって言ったってんのに聞いてへんって…ほんまにええんか?」
私「もう1回自分から連絡入れてみます」
担当官「ほんならこの処理止めといたるから、また連絡して」
私「わざわざありがとうございます」

正直はらわたが煮えくりかえる思いでした。自分の味方になってくれるべき自分の保険担当が敵に回ったような状態です。
相手側がこれほど譲歩してくれているにもかかわらず、それをはねのけるような示談交渉です。すぐに相手側に連絡を入れました。

相手の父「せっかく人身にせんでもできるって言ってやってんのに全然話聞かへん。どないなっとるんや?!」
私「こっちでも聞いてみたら人身にせんと無理やって言われまして…」
相手の父「んな事あるかいな。ちゃんと方法あるよ」
私「もう一度自分の保険屋と話させてもらってもいいですか?」
相手の父「けどもう人身の届け出出してもうたで」
私「警察の担当の方が、怒って届け出出しに来たぞってわざわざ連絡をくれて、今保留にしてくれてるんです」
相手の父「ほんならええよ。保険屋なんて背中突っついたらんとなにもせえへんからな、突っついたり」
私「ありがとうございました!!」

保険担当者を叱責し、人身事故にせずに済んだ

その後、私が保険の担当者を叱りつけ、人身処理をすることなく治療費や治療期間に伴う慰謝料まで賠償できました。
この時は自賠責保険を適用しましたが、実際には適用できるかはケースバイケースです。ただ、自分の味方になってくれるべき保険担当者が尽力してくれなければ、私たち被保険者が余計な被害まで抱え込んでしまうことになります。

ダイレクト保険が普及している現在、事故対応を売りにしている保険会社が多くはなりましたが、電話先でしか動けない担当者相手では不安もあるのが実情だと思います。
私の場合は、逆にこれがきっかけで保険屋がしっかり対応するようになりましたが、知識が少なく対応がいい加減な保険担当が現在でも少なからずいると聞き及んでいます。
ですので、できることなら知り合いの伝手等信用における代理店の保険担当者と契約して、直接連絡が取れるようにしておくのがベターだと思いました。
これは事故後10年以上経過している今でもはっきりと言える教訓です。

居眠りはコントロールできないものです。眠くなったら大人しく車を停めて仮眠を取りましょう。(15分から~30分でいいです)事故を起こしてしまっても、その場での誓約や現金の授受は避けましょう。
そして、保険屋さんはできるだけ信頼できて話しやすく、質問したらきちんと調べて丁寧に答えてくれる代理店さんを選びましょう。
最後に、私の場合は相手の方のアドバイスや警察担当官の優しさに救われましたが、実際にそんなことは稀な事です。事故を起こさないようハンドルを握る時は気を抜かないよう心掛けましょう。
この体験談が今後誰かの参考になればと願います。


今回の体験談は以上になります。


なお、自動車保険の見直しや自動車事故に強い弁護士を探しているなら下記のページを参考にしてください。

安くて自分に合う自動車保険を見つける

自動車保険に加入する前に一括見積もりを行うと、同じ条件でも保険料が30,000円以上も安くなることがあります。

保険スクエアbang!なら最大19社の一括見積もりが可能です!

申し込みは5分ほどで終わります。

自分にぴったりの条件で、一番安い保険会社を探してみませんか?

自動車保険の一括見積りサービスはこちら


自動車保険料を安くしたいなら

交通事故で被害者になってしまったら。。。

保険会社から提示された慰謝料や過失割合、治療費などに納得いかないなら、和解する前に弁護士に相談するのがポイントです。

弁護士に相談するだけで、慰謝料が大幅に増額されることが多くあります。

相談は無料ですので、増額になりそうな場合だけ正式依頼すれば余計な費用もかかりません。

また、報酬は後払いなので賠償金を受け取ってから払うこともできます。

【全国対応】交通事故に強い弁護士事務所はこちら


弁護士法人ALG&Associates