交通事故の体験談
こんにちは。管理人です。

今回紹介する体験談は、交差点で突然停止した車との接触事故の体験談です。

それでは、体験談をどうぞ。

【体験談】保険会社の心ない対応が、交渉を長引かせることに

ちょうど3年前の春、私は自動車事故に遭いました。

そこで思ったのは、加入する保険会社の対応の大切さ、慎重さ、優しさが最も重大だということです。
被害者も加害者も、また中間に入る保険会社も『ひと』であり、そこには『こころ』があるということでした。
私自身、相手の保険会社の担当者の心無い対応にずいぶんといやな思いをしました。

では、私の事故体験談をお話しします。

交差点で突然停止した車を、避けきれずにぶつかった私

当時私は42歳の女性で、パート勤めをしていました。
その日は子供の授業参観があり、仕事は休みでした。
時間になるまで普段できない用事を済ませるため、出かけるつもりでした。

私は軽自動車(ムーヴ)に乗り優先道路を直進中、信号のない交差点に差し掛かりました。
左から女性が運転する軽自動車が左右確認せずに交差点に進入してきました。
交差点中央あたりで私に気づき、その場で急停止しました。
結局、走行車線をふさぐ形で停車してしまったため、私の車がよけきれず追突という事故でした。

事故処理の担当者は、事務的な話しかせず…

明らかに先方が加害者、私は被害者というシチュエーションでした。
被害者である私の車は全損、加害者の車は運転手側の前後扉とその周辺の破損がありました。

警察を呼び、双方保険会社に連絡を取り、事故処理が始まりました。
すぐに相手方保険会社の担当者から携帯電話に連絡が入りました。
男性の方でした。
その方は、事故の連絡が保険者から入ったらすぐに事故の相手に連絡を入れ、ケガはないか、これから病院には行くのか等、初期の段階の段取りをするといった担当の方でした。

その方は、私が受診する病院に前もって連絡を入れて下さっていたので、診察も会計もとてもスムーズで、気が動転していた私としてはとても感謝しました。
幸いにも大きな外傷はなく、打ち身とむち打ちと診断されました。
全治3週間でした。

次の日の連絡は、実際に事故の事務的な処理をする方からでした。
女性の方です。
この方は開口一番、保険の専用用語を並べ何かを矢継ぎ早に話し始めました。
聞いたことのない専門用語について何度も説明を求めましたが、わかりやすい説明は全くしていただけません。

ただ、被害者である私が何かを「放棄」しなければ事故の交渉には取り掛かれないとのことでした。
専門用語を並べられ、何かを「放棄」しなければ交渉ができないなんて、私は「うかつに『放棄』したら騙されるのでは…」という不安しかありませんでした。
話の内容が理解できない私は「放棄」することもできず、数日間進展しない話しかできませんでした。

担当者の心ない対応が、私の心を閉ざす原因に

不信感はさらに募るばかりで、なぜこんなに不信感しかないのだろう…と振り返ったとき、あることに気づきました。

加害者の代理である保険の担当の女性から被害者である私に対し、「お体の具合はどうですか?」「お怪我はいかがですか?」等、私を気遣う言葉が一切なかったのです。
不信感の原因がはっきりしました。
私は相手方代理を人として信用できないと判断していたのです。

次の電話の時、代理人にその気持ちをぶつけてみました。
「この数日間何度か電話を頂いているが、加害者の代理人であるあなたからは、被害者である私に対し私を気遣う言葉が一切聞かれませんよね…」
相手方の代理人のはっとした様子は感じ取れましたが、最初に発せられた言葉は謝罪ではなく弁解の言葉でした。
「最初に担当した男性が体のケアをしたから、私は体の心配はしなくてもいいと思ったから…」それが相手方代理人からの言葉です。

保険会社で勤務するということは、加害者の担当もすれば被害者の担当もするということです。
もし私が加害者の立場で、私が加入している保険会社の対応が心ない対応で、被害者の心まで傷つける対応だったとしたらどんなに申し訳ないことだろうと思いました。
私も『ひと』なら、相手も『こころ』を持った『ひと』であり、誠意のある対応は『ひと』の『こころ』を氷にしたり溶かしたりもします。
すべてがマニュアル化されているのかもしれませんが、そこには必ず『こころ』があることを忘れてはいけないと改めて思い知らされた出来事でした。

相手方の保険会社は有名な大手保険会社です。
会社の大小では良し悪しを決して判断できない。
保険選びは被害者になったときのため以上に、自分が加害者になったとき、被害者に対し誠意のある対応ができるかが非常に大事だと思いました。


今回の体験談は以上になります。


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