交通事故の体験談
こんにちは。管理人です。

今回紹介する体験談は、路面が凍結していたため追突してしまった交通事故の体験談です。

それでは、体験談をどうぞ。

【体験談】心に余裕のない私が起こした、アイスバーンによる追突事故

年齢37歳の男性で、製造業に従事しています。

この体験談当時は、電話機器関連の工事を行う仕事をしておりました。
客先へ訪問し、電話機器を取り付けたり、機器増設やインターネットに対応した配線設備を設置する仕事です。
当然単独又は複数で行動し、日中でも会社の車での移動時間がそこそこあって、朝はいつも現場へ直行でした。

これはその通勤途中の話です。

急ぎの通勤途中に、工事中の看板が…

季節は真冬で、年間でも特に冷え込む時期だったと記憶しています。

朝からとても寒くて、出勤時に車の窓ガラスにお湯をかけて出ました。
この日の現場はそんなに遠いところではなく、普段からよく利用していた通勤ルートだったので、緊張感が欠けていたのか通勤時間の見積もりが甘くギリギリでした。
出発して走り出してからその事に気づき、焦りが出始めました。

幸い途中まで渋滞等は特になく、走っている車の数も少なかったので、これなら何とか間に合いそうだと油断していたように思います。
とはいえ、時間的にはギリギリで油断している半面安心はしておらず、運転はいつもより雑になっていました。

この日の通勤ルートの途中に、丘を通り抜ける道があります

小さい山の真ん中に溝を切って道路を通したような道で、丘形状のその坂道は上ってから下るため、途中から先は全く視認できません。
ちょうどその坂道を登り始めるところあたりに、工事中の看板がありました。
しかし普通、工事中の看板は500m~1kmは手前から表示していると思っていたので、丘を抜けた先になるだろうと予測していました。
丘の距離は上り下りを足してもせいぜい200m位でしたので、下り始めてから警戒しようと考えていました。
ですが、その考えは間違いでした。

実際には、工事現場はちょうど坂道を下りきるくらいの所にあり、しかも片側交互通行になっていました。
規制するための距離を足せば、車が止められるのはもっと手前になります。
さらに運の悪い事に、規制で止められている車が4、5台列を作っており、道が下り始めてから最後尾まで100mもない状態でした。

渋滞の列に気づいてブレーキをかけたが、路面が凍結していて…

私は下りに差し掛って急に視界に飛び込んできた車の列に驚き、急ブレーキをかけました。
急ブレーキといってもそんなに蹴りこむようなひどいブレーキのかけ方はしていないつもりでした。
しかし、現実にはいともたやすく前輪がロックし、以後何の抵抗感もなく車は滑り落ちていました。
そう、路面が凍結していたのです。

先ほど書いたとおり、その道路は小さい山に溝を切って道路を通したような形状。
つまり道の両側は山の壁に覆われており、朝の日の傾いた時間帯は、路面に日の光は当たらないのです。
その路面は白くはなく、見た目に濡れたような感じになっていました。
完全に視認不能なアイスバーンです。

私の乗った車はなす術もなく、最後尾の車に追突してしまいした。
幸いお互いに怪我等はありませんでしたが、その当時は警戒すべき距離で看板を置かず、片側交互通行規制の表示を怠った建設業者を恨みました。
その相手の方も「もっと手前からちゃんと看板置かんといかんよなぁ」と言っていましたから。
この相手の方はありがたい事に、この建設業者にクレームの連絡を入れてくれたそうです。
それもあってか後日同じ道を通った時、看板の設置場所や設置方法が改善されていました。

自分のメンタル面が起こした事故と認識

しかしどんな原因があったにせよ、客観的にこれは当事者間のみの物損事故でしたから、直接関わりある被害がなければ建設業者への糾弾は現実的にはできません。

それに、最後尾の車に追突したのは紛れもない事実ですので、この方への私の責任は当然あります。
原因を検証すれば釈然としない点もいくつかあるものの、事故を起こしたのは私自身です。

朝からの自分の行動を思い返せば、自分にも原因はあります。
現場の場所が近かったために油断していたこと、通勤時間の見積もりが甘かったこと、その事が引き金となり、焦って注意力が散漫になっていた事。
いずれもメンタルな事ですが、自己管理不足以外何物でもありません。

アイスバーンでのブレーキ等物理的に不可避な状況はあったにせよ、焦りがあった以上絶対操作に問題なかったと言ってもおそらく誰にも信じてもらえません。
そもそも時間に余裕をもって出発していれば焦る事はありません。
それによって急ぐ事もなく、手前から看板を視認して余裕を持ってかまえていられたでしょう。
視界が悪いとはいえ、少しでも早く前走車に気づく事ができれば、急ブレーキをかけなくて済んだかもしれません。

そしていい意味で、他人のした事を信用しないというのもここでは良い教訓かもしれません。
看板があるから、表示してあるから、逆に表示がないから…ではなく、あくまで自分自身の注意力で先の危険を予測する癖をつける必要があると感じました。
見えない所は基本何が起こってもおかしくないという事です。
人間のする事ですから、必ずしもそれが正しいとは限りません。
他人のせいにしたところで、実際に被害に遭うのは当事者です。

些細な事かもしれませんが、普段からの教訓です。
出かけるときは移動時間は1割増し以上で見積もりましょう。
できるだけ看板や表示等に頼りすぎず、自分の経験則で注意・警戒できるよう励みましょう。
どんな時でもハンドルを握る時は運転に集中しましょう。
いろいろな事に気づけるはずです。

この体験談が皆様の運転に役立てば幸いです。


今回の体験談は以上になります。


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