こんにちは、管理人です。
ハイエースやキャラバンなどの“4ナンバー”の自動車について、「4ナンバーだと年齢条件が設定できない」といった話や、「4ナンバーは5ナンバーよりも若いうちは自動車保険がお得」といった話を耳にしたことはありませんか?
しかしながら、現在は4ナンバーでも年齢条件を設定できる自動車保険が色々と登場しており、「4ナンバーだと若いうちはお得」とは言えない保険も増えてきました。
今回は、4ナンバーにおける自動車保険の年齢条件について説明します。
目次
そもそも「4ナンバー」とは
そもそも「4ナンバー」とは、自動車ナンバープレートの登録地域名(横浜や品川など)の右側にかかれた分類番号の数字が「4」で始まる車のことで、分類としては「小型貨物車」になります。
4ナンバー車の一例
4ナンバーは主に“業務用”として使われることが多い車種ですが、自家用車として愛用している人も多い車です。
主な4ナンバーの一例をあげると下記のとおりです。
メーカー | 車名 |
---|---|
トヨタ | ハイエースバン |
日産 | キャラバンバン |
マツダ | ボンゴバン |
4ナンバーの条件と規格
「貨物車」とは、人を乗せること(乗用)が目的ではなく“貨物を運ぶこと”が目的であるため、4ナンバーとして登録するためには以下の条件が必要となります。
- 運転席より後方部分の床面積は、過半数以上が貨物積載部分であること
- 貨物積載部分の床面積が1平方メートル以上であること
- 荷物を積み下ろす縦間口と横間口がそれぞれ80cm以上であること
さらに後部座席に人を乗せる場合は、以下の条件が必要となります。
- 後部座席に乗る人よりも貨物の質量の方が大きいこと
- 後部座席と貨物の間に保護のための仕切りがあること
なお、4ナンバー(小型貨物車)の規格は、5ナンバー(小型乗用車)と同様、下記のとおりとなります。
- 全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下
- 総排気量2,000CC以下
自動車保険の「年齢条件」とは
自動車保険の「年齢条件」とは、契約する際にあらかじめ“補償の対象となる運転者の年齢を制限する”ことにより、保険料を安くする仕組みのことです。
過去の事故率データによると“年齢が若いほど事故発生率が高い”という統計結果が出ているため、年齢条件が高くなるほど保険料が安くなっていきます。
なお、年齢条件を満たさない若い運転者が事故を起こしてしまうと補償されなくなってしまうため、年齢条件を設定する際には注意が必要です。
4ナンバーでも年齢条件は設定可能?
1998年の“自動車保険自由化”によって、4ナンバーの任意保険にも変化がありました。
自由化以前の4ナンバーの任意保険
1998年に自動車保険が自由化される以前、4ナンバーの任意保険は、「貨物車」として代理店型の一般用(事業用)自動車保険に加入するのが一般的でした。
一般用自動車保険に貨物車として加入すると、年齢条件が設定できず自動的に「全年齢補償」となってしまうため、「4ナンバーだと若いうちは任意保険がお得」と考えられていました。
その理由としては、5ナンバーの場合は年齢条件がある「個人用自動車保険」に加入することになるため、若い人(全年齢補償となってしまう20歳、あるいは25歳まで)では保険料が割高になってしまい、年齢で保険料が変化しない一般用自動車保険に加入する4ナンバーの方が、5ナンバーに比べて保険料が安く済んだからです。
現在の4ナンバーの任意保険
ところが、自動車保険が完全に自由化されてからは「リスク細分型自動車保険」が多くなり、特に“通販型”の自動車保険においては、4ナンバーでも“個人利用”であれば、5ナンバーと同様に「年齢条件」などの各種割引条件を設定できる保険会社が増えてきました。
そのため、現在では「4ナンバーは5ナンバーよりも若いうちは自動車保険がお得」ということは必ずしも成立しなくなり、保険料の違いは“4ナンバーか5ナンバーか”といったことよりも、“代理店型か通販型か”といったことや、“各保険会社の任意保険料の違い”によるところが大きいと言えます。
従って、若い頃に4ナンバーの自動車保険を「代理店型の一般用自動車保険に全年齢補償で加入」し、そのまま保険を継続している人は、年齢条件を設定できる自動車保険に見直すことで、保険料が大幅に安くなる可能性があります。
現在は様々な「自動車保険一括見積もり」サイトがあり、数分程度の入力で各保険会社の保険料を比較することができますので、現在4ナンバーの保険に加入中の人や、これから4ナンバーの保険に加入しようと考えている人は、一度利用してみるとよいかもしれません。
まとめ
4ナンバー(小型貨物車)の自動車保険は、以前は代理店型の一般用(事業用)自動車保険に全年齢補償で加入することになっていたため、「4ナンバーだと若いうちは任意保険がお得」と言われていました。
しかしながら、1998年に自動車保険が自由化されてからは、特に通販型自動車保険では、4ナンバーでも“個人利用”であれば、5ナンバーと同様に「年齢条件」などを設定できる保険会社が増えてきました。
そのため、現在では「4ナンバーだと若いうちは任意保険がお得」ということは成立せず、保険料の違いは“4ナンバーか5ナンバーか”よりも、“代理店型か通販型か”といったことや、“各保険会社の任意保険料の違い”によるところが大きくなっています。
現在4ナンバーの保険に加入中の人や、これから4ナンバーの保険に加入しようと考えている人は、まずは、「自動車保険一括見積もり」サイトなどを一度利用してみて、各保険会社の保険料を比較してみるとよいでしょう。
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