自動車保険の割引率はどうやって計算するの?

こんにちは、管理人です。

自動車を運転する人にとって、欠かせない存在なものといえば「自動車保険」。

各保険会社のパンフレットを取り寄せて検討してみると、割引についての項目がイマイチ理解できない……。そんなあなたのために、本稿では自動車保険の割引率の計算について解説します。

“等級”と”自動車保険”は切っても切れない関係

"等級"と"自動車保険"は切っても切れない関係

自動車保険へ加入を検討したことがあれば、”等級”という言葉を一度は耳にした経験はありませんか?

自動車保険に加入する際は、加入者自身の等級によって保険料が変動します。

しかしながら、車を運転しない人にとっては「等級」という言葉はあまり聞きなれない用語です。

それでは、自動車保険でよく使われる「ノンフリート等級」について詳しく説明したいと思います。

ノンフリート等級とは

ノンフリート等級とは自動車保険で使われる専門用語を指します。

加入者が使用する車の契約台数が合計で9台以下の場合の自動車保険契約ではノンフリート契約が適用されます。

このノンフリート等級では、全ての保険会社で契約し車の数を計算するのがポイントになります。

個人で自動車保険に加入する際は、基本的にノンフリート契約になると思われます。

「無事故割引」や「事故発生割増」が発生する割引率や割増率がランクごとに定められています。

この割引や割増を区分したランクのことをノンフリート等級と呼びます。

ノンフリート等級が低ければ、低いほど事故リスクが高いと判断され、保険料が高くなり、ノンフリート等級が高くなればなるほど、事故リスクは低いとみられ保険料は低くなります。

事故リスクとは

交通事故が発生する確率の高さや、交通事故の要因となる物事を「事故リスク」と呼びます。

一般的に自動車保険を取り扱う保険会社は加入者一人一人の個人情報を確認し、会社が持つ統計に基づく指標と照らし合わせて、その人自身の交通事故に遭遇する確率や危険度を定め、保険料を算出します。

一般的に事故リスクが高いものは、「年齢が若い」「交通事故経験がある」などといったものが例として挙げられます。

年齢が若いと運転歴も短くなると考えられ、まだまだ運転技術も未熟であると考えられるため、月々の保険料金は高くなります。

また、過去に交通事故の経験がある場合も、当時の交通事故の状況にもよりますが加入者側に過失割合がある事故の場合であれば、再発する可能性があると考えられ保険料は高くなる傾向があります。

いずれであっても、保険料金は担当者のさじ加減ではなく、過去の交通事故の統計に基づいて加入者の事故リスクを見極めて、適切な保険料が算出されています。

等級ごとの自動車保険の割引率

等級ごとの自動車保険の割引率

ノンフリート等級は全部で20等級ありますが、それぞれの等級にあわせて同じ保険内容であっても保険料は異なってきます。

一例ですが、等級ごとの割引率は各保険会社によって違ってきますが、ノンフリート等級の最高ランクである20等級の場合は、保険料が大幅に割引されることがわかります。

同じ等級であっても、過去に交通事故を起こした経験がある場合とない場合で、割引率や割増率は変わってくるのが特徴です。

また、新規に自動車保険に加入する場合は基本的にどの保険会社を使っても、6等級から始まります。セカンドカーなど、複数車を所有する場合の新規は、7等級から加入できる場合もありますが、一般的には6等級から開始されるものだと考えていただいて間違いありません。

加入初年度は6等級からはじまり、1年間保険を使うような事故を起こさなければ翌年は等級が1つ上がります。

等級の最高ランクとなる20等級になるには6等級から開始した場合、加入から14年かかる計算となりますね。

20等級になると、割引率も一番大きくなるので、家族で運転する世代が親から子へ変わった場合などは、家族間で契約内容を譲渡することも可能になっているのは意外と知られていない事実です。

同居する親族であれば、保険の譲渡が可能になるので子供がまだ若い年齢であっても等級が親が持っていた20等級から始められるといったこともできます。

ただし、保険の譲渡には条件があるので、気になった方は保険会社の担当者に尋ねると教えてもらえるはずです。

自動車保険の割引率と計算方法

保険会社が月々の保険料を算出する場合、以下の基準によって費用を計算します。

車種・用途

車種や年式・型式、使用目的、走行距離など

型式別料率クラス

自動車の型式ごとにそれぞれの料率クラス1~9を適用します。

過去の統計をもとに、事故率の高い車種(型式)は保険料が割高になります。

等級

ノンフリート等級1~20等級を適用。20等級の場合最も割引率が高くなります。

保険を使うような事故を起こさなければ翌年には等級が1あがり、逆に交通事故を起こして保険を使うと翌年には等級が3さがります。

保険に初めて加入する人は一律で6等級からスタートします。

ただし、セカンドカーなど車を複数台所有している場合は、保険のプランによっては7等級からはじまるものもあります。

運転者限定

本人限定、夫婦限定、家族限定、限定なしの区分に分かれます。運転者が限定されればされるほど、事故リスクが少ないと考えられるため月々の保険料金は少なく済みます。

年齢条件

年齢制限なし、21歳以上補償、26歳以上補償

年齢制限について、割引率は

  • 全年齢補償→-28%
  • 21歳以上補償→-3%
  • 26歳以上補償→9%

と割引率の差もー28%(割増率として、保険料が高くなる)から9%と大きくなっていることがわかります。

これは、年齢が若いほど運転年数が短いと考えられ、事故リスクも高まるとされるため、このような割増率となっています。

保険金額および免責金額

保険金額や免責金額の設定により決定します。支払われる保険金額が高くなればなるほど、月々の保険料は高くなってきます。

自分の”現在の等級”の調べ方

自分の"現在の等級"の調べ方

ここまでの説明で、等級によって自動車保険の割引率が変わってくることがお分かりいただけたかと思います。

それでは、現在の自分の等級はどうやれば知ることができるのでしょうか?

保険証券で確認する

既に自動車保険に加入していて、手元に保険証券がある場合は、すぐに自分の等級を確認することができます。

また、無事故の状態で1年を過ごした場合、翌年の等級は1つあがります。

反対に、事故を起こして保険を使用した場合、翌年の保険料は3つ落ちます。

保険証券は毎年送付されますので、すぐに保険証券が確認できる場合は、書面の中に「ノンフリート等級」という項目が記載されているのでそこに書いてある数字があなたの現在の等級になります。

保険証券が手元にないとき

保険証券が手元にない場合は、加入する保険会社の担当に確認すると、すぐに教えてもらえます。

また、現在自動車保険に未加入で新規に保険を加入する場合、基本的には6等級から始まります。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?

自動車保険の割引率は自身の等級によって大きく変わってくるものです。

また、割引率は等級の他、車の車種や運転者の年齢によっても変わってくるので自身の運転スタイルにあわせた適切な保険内容に加入することが保険の選び方の大きなポイントになります。

自動車保険の月々の支払いを抑えたい場合は、現在の自身の等級をチェックして料金プランや補償内容を見直してみるのもよいかもしれませんね。

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